Aさんの不登校の体験談

Aさん 45歳 不登校になった時期：高校2年生
不登校になった期間：三ヶ月

きっかけ

きっかけは恐らくうつ病です。夏休みが明けて少ししたぐらいでしょうか、登校する時間になると私は必ず嘔吐するようになってました。学校には楽しいし友人も居ました。それでも学校までの道程がとても辛かったことを憶えています。

辛かったこと

最近は『いじめ』の影響で不登校になる子供が多いみたいで、そんな子達にとっては学校が辛い場所だったと思います。ですが、私は一日の殆どを家の中で過ごす事が辛かったです。友人もたまに様子を見に来てくれるのですが、その時に元気な姿を見せても翌日の学校には私の姿は無いわけです。それが凄く申し訳なくて辛かったです。

克服

やはり一番大切な事は気合を入れることですね。あとは慣れです。初めは気持ち悪くて学校にも行けませんでしたが『遅刻でもいいから行ってみよう』と割り切れば足は自然と動きました。そんな気合を入れる切っ掛けは母でした。母の涙を見て心配ばかり掛けていられないと思ったからです。

子供へのアドバイス

私の不登校の原因は少し毛色が違うと自覚していますが『うつ病』や『いじめ』というのは大人になっても付き纏う物です。会社に行きたくないなんてうつ病じゃない人でも思う事です。いじめも社会に出れば嫌でも目にします。いびりも受け取る人が違えば凄く辛いと感じるでしょう。保護者の方に悩みを相談しましょう。悩みを溜め込む事は自分も家族も傷つけますから。一番身近な大人が先生なら、一番身近な味方はご両親です。

保護者へのアドバイス

不登校になるのにも原因がありますので、保護者様はお子さんの話をちゃんと聴いてあげて下さい。私も不登校の時期がありました。その時に母の涙を見て心が痛んだのを憶えています。このままじゃ駄目だと思ったんですね。保護者様は諦めずに接してあげて下さい。その気持ちは必ず伝わります。こんな言葉で少しでも多くの子供たちを救う手助けになれば――