元当事者が発起人!? どんな内容? 安心して行けるの? ひきこもりUXフェスVOL.2 レポート①
取材
2018年03月14日
2018年2月25日、東京都・青山にて「ひきこもりUXフェス VOL.2」が開催されました。
このイベントは、元ひきこもり、元不登校の経験を持つ数名で構成された「一般社団法人ひきこもりUX会議」が、固有の体験を持つ当事者一人ひとりが集まる場所として開催したものです。
公的機関や支援団体ではなく、元当事者が行うイベントも最近では増えてきていますが、いったいどんな内容なのでしょうか。
今回は、不登校サポートナビが実際にイベントに参加してきました。この記事では、イベントではどんなことが行われているのか、当事者の方も安心して参加できそうと思ったポイントを紹介していきたいと思います。
イベント多数 自分が好きなものに出ればOK!
まず今回はフェスということで、いくつかの会場でいろいろなイベントが開催されていました。
ホールでは、主にパネリストの発表やトークを聞く催し物が開催されています。その他のスペースでは、来場者同士でのコミュニケーションを主としたイベントが開催されています。
その他、休憩スペースが多く取られているのは印象的。中でも、私語禁止の非交流スペースがあるというのは、疲れてしまってもひとりでゆっくりできるので安心ですね。
ホール以外のイベントでは、家族会に支援者会、女子会に男子会とさまざまなセグメントで設定されており、どんな人がいるのかどんな立場なのかというのが分かりやすくなっています。もちろん、フェスも各イベントも入退場は自由です。
メディア取材にもしっかり規制あり
今回メディアの取材が許されたのは、ホールでのイベント全てとその他いくつかのイベントのみでした。
写真撮影なども、顔が写ってもいい方用の席と、一切写りたくない方の席などと別れており、参加者のプライバシーについても、とても気を使っているなと感じました。
また、参加者同士のコミュニケーションについても、パンフレットの中にこのように記載されていました。
対話のルール
- ・当事者会で聞いた個人的な話は口外しない。SNSなどに投稿しない。
- ・相手の話を否定しない、批判しない。
- ・一人でも多くの人が話せるよう、時間をひとり占めしない。
- ・聴いているだけでもOK。
ひきこもり経験のある当事者だからこそなのか、きめ細やかな部分まで気遣いを感じます。
なんだか安心できそうな雰囲気なのが伝わったでしょうか?
次回からは、各イベントの様子をお伝えしていこうと思います!
リンク)
一般社団法人ひきこもりUX会議
このコラムの著者
不登校サポートナビ 編集部
関連記事
立ち止まれたら一歩進んだ、理由なく不登校になった私のきっかけ
親子二代で不登校 両方を経験したからこそ伝えたいこと
「明日は行くね」 不登校の私が母にそう言ってしまった理由
勉強する楽しみをもっと前に知りたかった 私が今体罰について思うこと
『なんで殴るんですか』 私は体罰を受け不登校になりました
ひきこもり女子会と公開編集会議に潜入! ひきこもりUXフェスVOL.2 レポート②