不登校とは(主な理由と対応について)
基礎知識
不登校とは、家庭環境・精神面・身体面・金銭面などさまざまな事柄が要因となり、学校を長期にわたって欠席している状態のことを指します。自分から行かないという意思をもって登校しない生徒もいれば、行きたい、行かなければという気持ちがありがながらも、体調が伴わずに登校できない場合もあります。
後者は、生徒が自覚していないだけで、学校に対し身体が拒否反応を起こしていると考えられます。
不登校となる主な理由
・学校生活によるトラブル(いじめ、集団生活が苦手、教師と合わないなど)
・無気力
・非行
・神経症
・家庭環境(金銭的問題、介護、家庭内不和など)
・発達障害
・複合的な理由によるもの
などが挙げられますが、ほとんどの不登校の原因はいくつかの理由が結びついていると言われています。
また、何が理由で学校に行きたくないのかを子ども自身が分かっていない場合も多いため、解決法も一概に「こうすれば大丈夫」というものがありません。
不登校となった子どもへの対応
一定期間学校を休むことで「学校へ行きたい」という気持ちが戻ることももちろんあるでしょう。しかし、子どもによっては小学校からずっと登校していない、という例もあります。
また保護者は、子どもに何か問題があるのでは?と心配したり、将来を悲観する一方で、辛そうにしている子どもを無理やり登校させることもしたくないという気持ちも生まれ、葛藤が起きます。
その結果、家族が家庭に閉じこもりがちになる傾向が見られますが、解決のためには、学校の教師やカウンセラー、また学校以外の機関といった第三者を交えて協力し合い、子どもが社会との関わりを絶たないようにすることが大切です。
不登校で問題になりがちな勉強のこと
不登校が継続している子どものことで保護者の多くが心配になるのは、「勉強・進学」のこと。
しかし、自宅で毎日自分で勉強するということは、心が疲れている不登校の子どもにとってとても難しいことです。大人でも毎日勉強をしろ、と言われても出来ない人が多いのではないでしょうか。
ただ、学力の低下や通学している子どもたちとの学力差が広がるということは、復学へのハードルを更に高くしてしまうことになります。
現在では、通信制高校、家庭教師、インターネット授業など、通学していない子どもを支える学習環境やツールも充実してきています。無理やり勉強させること は逆効果ですが、自分のペースで学べる勉強方法や場所を作っておくことは、子どもの気持ちが向上してきた時に良い効果をもたらすでしょう。
このコラムの著者
不登校サポートナビ 編集部
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