滋賀県教育委員会は、昨年11月20日に八幡工業高で実施された「計算技術検定」4級問題で、同高の男性講師(34)が担当する1年生1クラスの生徒24人に事前に試験問題を出題していたとして、この講師を停職2ヶ月の懲戒処分としました。
この検定は全国工業高校学校長協会主催で年2回行われるもので、本来検定や資格に関する試験問題などは学校側が責任を持って直前まで保管するようになっていますが、同校では以前より試験監督となる教員個人にその管理を任せていました。そのため講師は予め問題を所持しており、試験前日に「練習問題」と称して今回の試験問題全てをそのまま出題したとのことです。
検定試験終了後に情報が寄せられたことから発覚に至り、受検した同クラスの生徒24人は全員不合格扱いとなったため、同校は検定料を返還、対象となる生徒や保護者に謝罪しました。