文部科学省は先日、中学時代に不登校だった人を対象に実施した追跡調査の結果を発表しました。調査の対象となったのは、2006年度に中学3年生で不登校だった全国の男女約41,000人。約1600人から有効回答が得られました。
それによると、不登校になったきっかけとして最も多かったのは「友人関係」で52.9%、次いで「生活リズムの乱れ」が34.2%、「勉強が分からない」が31.2%と続きました。そのほかには「先生との関係」「部活動での友人・先輩関係」「転校、進級などで馴染めなかった」などが挙がりました。
また、学校以外であれば勉強を続けたいと思っていたか、の質問には41.8%が「思っていた」、55.5%が「思っていなかった」と回答。
「思っていた」と答えた人の勉強方法(複数回答)としては、「教育支援センターに通う」が33.3%、「インターネット、FAX、電話などで助言してもらいながら家庭で勉強する」が30.3%、「進学塾など民間の教育機関に通う」が27.5%だったそうです。
一方、「思っていなかった」の人の理由は、「何もやる気がしないから」が32.4%、「勉強がきらいだから」が29.1%、「学校以外で勉強を続けるくらいなら学校に行く」が18.0%という結果に。
学校に行かなかったことをどう思っているか、という質問に対しては37.8%の人が「行けばよかった」と回答し、「しかたがなかった」が30.8%、「何とも思わない」が17.0%、「行かなくてよかった」が11.4%でした。
なお、中学卒業後の進路に関しては87%が高校へ進学し、そのうち19%が現在大学へ進学しているそうです。
(参考:日本経済新聞)