静岡県内に「こども食堂」が、相次いで開設されています。地域の住民が無料または低価格で食事を提供する場所となっており、子供が一人で利用することが可能です。全国的に増えているこの取り組みは、経済的理由で十分に食事を摂れない子供に栄養バランスを考慮した温かい食事を提供したり、子供一人だけで食事を摂ることを減らしたりする狙いがあります。
2004年から子供の居場所づくりなどに取り組むNPO法人ゆめ・まち・ねっとの渡部達也代表は、虐待や不登校といった悩みを抱える子供もサポート。そして、月2回の食堂を始めて約1年、「食を通じて心の貧困に向き合う子供とさらに出会えれば」と意気込みを見せています。
取り組みに地域住民が参加することで、地域全体で問題を解決し、世代を問わない交流の場にできます。子供が一歩一歩成長して自然と笑みがこぼれるようになるきっかけの場所として、こども食堂は大切な存在です。