佐賀県武雄市は、不登校の子どもたちの学習支援として、10月からICT(情報通信技術)の活用を開始します。各家庭にタブレット端末を配り、リクルート社が提供するインターネットを使った学習教材「スタディサプリ」を活用。個々の習熟度に応じた学習も可能となっており、教材は小学4年生から中学3年生までで5教科ずつです。
この取り組みは国のモデル事業に採用され、予算の全額が国費負担となります。「スタディサプリ」の利用料やタブレット端末使用に伴うネット環境整備費なども全て公費負担。すべての子どもが学べる環境づくりを進めることが目的です。
同市は既に2014年度から市内全小学校、2015年度からは全中学校にタブレット端末を配布し、自宅で動画を見て予習した上で授業に臨む「スマイル学習」を導入しています。「スマイル学習」は算数・理科・国語の3科目で実施され、2015年11月に行われた調査では、「授業が楽しみ」「少し楽しみ」を回答した子どもが8割を超えるなど、好影響が見られています。