不登校の生徒を受け入れ、特別な教育課程による学習支援を行う国の「不登校特例校」に、宮城県富谷市の富谷中学校が東北で初めて指定されることになりました。
宮城県富谷市の若生裕俊市長は、25日の会見で、富谷中学校が、8月30日付で文部科学省から「不登校特例校」の指定を受けることを明らかにしました。「不登校特例校」は、不登校の生徒の実態に配慮して年間の授業数を抑えたり、個別学習をしたりする教育を行うものです。指定に伴い、富谷中学校は、2021年4月市内の西成田コミュニティセンターに西成田教室を開設し、少人数での授業を行います。富谷市では、2020年、市内の中学生の約4%にあたる80人が不登校となっていて、20人を定員として9月から募集を開始するということです。不登校特例校に指定されるのは、東北では富谷中学校が初めてです。
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不登校特例校に富谷中を指定へ 東北で初めて
不登校の理由、最多は「学校のルール、雰囲気が合わない」 宇都宮のNPOが保護者アンケート
子どもたちの居場所づくりに取り組むNPO法人「キーデザイン」(宇都宮市)が、不登校の子を持つ保護者へアンケートしたところ、学校のルールや雰囲気になじめないことが不登校に結びついている実態が浮かんだ。保護者も休職・退職など仕事への影響も少なくないことが分かった。
・保護者に影響 2割が「休業・退職」
子どもたちへの支援策として、フリースクールなどを運営するキーデザインは、保護者向けに「お母さんのほけんしつ」を開設し、LINEで無料相談に応じている。アンケートは今年5月、利用者138人を対象に行った。
それによると、子どもが学校に行かなくなった理由(複数回答)は「学校のルール、雰囲気が合わない」(78人)が最も多く、「本人の発達障害や特性」(66人)が続いた。いじめによる友人関係のトラブルなどから、学校に合わないことに起因しているケースが目立った。
保護者の仕事への影響(複数回答)では「早退・遅刻、欠勤が多くなった」が最多で「休職・退職した」も2割を超え、家計への影響がうかがえる。
・フリースクールは8割以上が利用せず
不登校になった際にフリースクールも選ぶことができるが、アンケートでは8割以上が利用していなかった。「本人が不安がっている」が多かったが、交通手段や時間が合わないなど、通えないケースもあった。
キーデザインは「不登校は子どもの問題と捉えがちだが、保護者への影響も大きい。居場所の提供だけでなく、行政などによる経済的な援助も必要だ」と分析している。
(東京新聞)
香川県初の公立夜間中学 高瀬中の校舎を活用へ 三豊市で検討委
香川県初となる「公立夜間中学」の設置をめざす三豊市で検討委員会が開かれ、高瀬中学校の校舎を活用することなどが決まりました。
三豊市は、さまざまな事情で義務教育を十分に受けられず、「学び直し」を必要とする人たちのために、2022年4月、香川県初の公立夜間中学を設置する方針です。
検討委員会ではスクールカウンセラーや学校長などを務める委員が専門的な意見を出し合っています。
今回の会合では、設置場所として市立高瀬中学校を活用することが決まりました。
校舎が市の中心部にあり、交通の便がよいこと、ユニバーサルデザインに対応していることなどが理由です。
さらに三豊市は、公立夜間中学で学齢期の生徒を受け入れる「特例校申請」を文部科学省に行っています。現在、12都府県に36校の公立夜間中学が設置されていますが、これが認可されれば、全国で初めてとなります。
検討委員会は8月下旬に最終の会合を開き、具体的な運営方針などをまとめる予定です。
【高校受験2022】足立地区チャレンジスクール開校、説明会10-11月
都立高校では6校目となるチャレンジスクールが2022年4月、足立区小台に開校される。学校説明会を10月3日と17日、11月3日、21日に開催予定。申込受付は各回1か月前から開始する。
チャレンジスクールとは、不登校や中途退学を経験する等、これまで能力や適性を生かしきれなかった生徒等が、新たに目標を見つけてチャレンジする高校。自分のライフスタイルや学習ペースに合わせて学ぶ時間帯(午前・午後・夜間)が選択可能な昼夜間定時制・総合学科・単位制の高校で、入学者選抜は面接・作文・志願申告書で実施。単位制により3年での卒業も可能(通常は4年で卒業)。
足立地区チャレンジスクールでは、キャリア教育を重視した「情報・ビジネス」「アート・デザイン」「人文・自然」の3系列の多様な選択科目を用意。なお、大学進学に対応した「人文・自然」系列は、チャレンジスクール初となる。また、自分の未来について考え学びを深める「フューチャーデザイニング(未来設計)」や課題を研究し発表する「ゼミナール」教育を1年次より実施し、アントレプレナーシップ(起業家精神)等、幅広い資質・能力を養成する。
この他、傾聴の仕方やSOSの出し方等、教科を横断した交流プログラムを実施。悩みや不安を安心して相談できるカウンセラー室や相談室等、相談体制も充実させる。
10月3日と17日、11月3日、21日には、学校説明会を開催する。申込みは、各回1か月前から東京都立足立地区チャレンジスクール(仮称)開設準備室Webサイトにて受け付ける。個別相談も可能な限り対応するという(要問合せ)。
◆足立地区チャレンジスクール 学校説明会
日程・会場:
<第1回>2021年10月3日(日)@足立区生涯学習センター(東京都足立区千住5-13-5)
<第2回>2021年10月17日(日)@荒川区尾久ふれあい館(東京都荒川区西尾久2-25-13)
<第3回>2021年11月3日(水・祝)@荒川区尾久ふれあい館(東京都荒川区西尾久2-25-13)
<第4回>2021年11月21日(日)@足立区生涯学習センター(東京都足立区千住5-13-5)
時間:各回10:00、11:30、14:30の全3回
※新型コロナウイルスの影響等により変更が生じた場合は、Webサイトにて案内する
申込方法:東京都立足立地区チャレンジスクール(仮称)開設準備室Webサイトにて申し込む
※申込受付は各回1か月前から開始
子育ての悩み気軽に NPO「大空へ飛べ」25日に小矢部で保護者相談会
子どもの学習支援や居場所づくりに取り組むNPO法人「大空へ飛べ」(谷口徹理事長)は25日、小矢部市民交流プラザで、子どもの発達や不登校などに悩む保護者の相談の場を設ける。行政の相談窓口は平日のみの場合が多く、仕事などで利用できないとの声を受けて日曜に対応する。谷口理事長(64)は「悩みを一人で抱え込まず、気軽に足を運んでほしい」と話している。 (高田莉緒奈)
「大空へ飛べ」は富山県内の児童や保護者、教員らでつくる。ひとり親家庭や生活困窮家庭の子どもの学習を支援し、不登校の児童らの居場所づくりに取り組んでいる。個別相談も受け付けているが、同じ悩みを持つ保護者が集まって交流できる場もつくろうと「大空子育てカフェ」を企画した。
子育てカフェでは、発達障害や不登校の子を持つ保護者2人と、発達の問題を乗り越えた19歳の男性が体験談を語る。小矢部市社会福祉協議会や相談支援事業所など五つの機関が事業内容を説明。グループに分かれて情報交換するほか、個別相談にも応じる。
11日は、同カフェの関係者15人が活動拠点の大空子どもの家(同市野端)に集まり、当日の流れを確認した。体験談を話す「とやま発達障がい親の会」の八幡祐子代表(52)=高岡市=は「悩みに共感してもらえると少し気が楽になると思う。子どものためにできることを考えるきっかけになればいい」と話した。
25日は午前9時半からと午後1時半からの2回ある。参加無料で申し込み不要。
10月3日と来年1月9日も予定している。
問い合わせは同子どもの家、電話0766(68)1755。