読売新聞によると、4月7日に島根県のJR松江駅南に、対人関係が苦手な人やひきこもり、不登校の生徒らが社会でのマナーを学んだり、勉強したりする塾「松江未来塾駅南校」が開校したそうです。
塾長は精神保健福祉士の野中浩一さん(33)。高校卒業資格を取得できるコースもあり、心の専門家による高卒資格が取れる塾は島根県内では初めてとのこと。
塾では、高卒資格が取れる「通信制高校サポートコース」と、社会への適応力アップを目指す「社会塾コース」の2コースが設けられており、年齢制限などはなく、現在15歳?20歳代前半の計10人の生徒が通っている模様です。
通信制高校サポートコースでは、県外の私立高校の通信教育を受講し、高卒資格を目指します。決められたカリキュラムなどはなく、生徒たちは好きな時間に来て自由に学習できます。
社会塾コースでは、マナーを覚えたり、実際にアルバイトをしたりして、社会に適応する訓練を行います。6月26日には生徒の手作りカフェを開こうと準備しており、接客の模擬演習などをしているそうです。
また、両コースに加えて8月からは中高生を対象とした「学習塾コース」も開設する予定。
野中さんは「自分たちは困っている人たちの伴走者。まだまだ手探りだが、やりがいを感じている」と同新聞にコメントしています。