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不登校、引きこもりからの復学、進学ガイド

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アバターで「最初の一歩」 ネット上に“居場所”開設 東京・江戸川

ひきこもり状態にある当事者の社会参加を後押しするため、東京都江戸川区は2023年度、インターネット上の仮想空間「メタバース」に居場所を開設し、交流会を実施する。年間で6回開催する予定で、当事者はアバター(分身)で参加する。外出や対面でのやりとりが難しい当事者の「最初の一歩」を促す狙いがある。
交流会は実際の会場で開催し、同時にメタバースからも参加できるようにする。メタバース空間はNPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(豊島区)のものを借りて開設。顔や名前を出すことに抵抗がある人でも利用しやすい環境とする。

交流会では同NPO理事の池上正樹さんをコーディネーターに当事者が決めたテーマを語り合う。ライブ映像を見ながらメタバースの参加者もアバターで意見を伝えることができる。区担当者は「『そこなら自分も集まってみたい』と思ってもらえる場所を提供したい」と語る。

区が21年度に実施したひきこもりの実態調査では、不登校を含めると区内に9096人の当事者がいることが明らかになった。

斉藤猛区長は記者会見で「メタバースをやったからといって全て解決するとは思わない。有効なのは一部の方だろう」とした上で、「対象となるのは部屋から出られない、人と交流していない当事者。何とか一歩出る後押しをしたい」と強調した。

第1回は6月に開催し、事前申込制で定員80人(メタバース50人、リアル30人)を予定。今後、区のホームページや広報誌で募集する。
(毎日新聞)

カテゴリー: 学校・NPO情報

いじめ “重大な被害のおそれで学校から警察に通報を” 通知へ

深刻ないじめから子どもたちを守るため、永岡文部科学大臣は、重大な被害につながるおそれがあるいじめが発生した場合は、学校から警察に通報するよう求める通知を、全国の教育委員会などに出すと明らかにしました。

昨年度、全国の学校が把握したいじめの件数は61万件を超えて過去最多となり、自殺や不登校などにつながった「重大事態」も705件と過去2番目に多くなっています。

こうした事態を受けて、永岡文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、重大な被害につながるおそれがあるいじめが発生した場合は、直ちに学校から警察に通報するよう求める通知を、全国の教育委員会などに出すと明らかにしました。

通知では「これまで生徒指導の範囲内と捉えて学校で対応し、警察に通報することをためらっているとの指摘もされてきた」として、こうした認識を改めるよう求めています。

その上で、学校だけでは判断が難しい場合も多いことから、警察と連携すべき事例として、
▽ゲームや悪ふざけと称して繰り返し殴ったり蹴ったりする、
▽無理やりズボンを脱がす、
▽自転車を壊す、
などの行為をあげています。

また、これらの事例にあてはまらなくても、学校から警察に積極的に相談や通報を行うことや、日頃から情報共有を図るため、学校と警察それぞれに連絡窓口となる担当職員を置くことなどを求めています。
(NHK)

カテゴリー: ニュース

不登校の小中学生最多 文科相“今年度内めどに総合的対策を”

昨年度、不登校の小中学生の人数が過去最多となったことを受けて、永岡文部科学大臣は、児童や生徒の事情に合わせて特別なカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」の設置を促進するなど、今年度内をめどに総合的な対策を取りまとめる方針を明らかにしました。

文部科学省によりますと、昨年度、学校を30日以上欠席した不登校の小中学生の人数は24万4940人と過去最多となりました。

これを受けて、永岡文部科学大臣は閣議のあと記者団に対し「多くの子どもたちが学校の学びから置き去りにされているということは、教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題だ」と述べたうえで、今年度内をめどに総合的な不登校対策を取りまとめる方針を明らかにしました。

具体的には、
▽児童や生徒の事情に合わせて特別なカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」の設置促進や、
▽1人1台の学習用パソコンやタブレット端末を活用した日常的な心身の健康観察、
それに
▽児童や生徒を対象とした学校の雰囲気に関するアンケートなどについて検討する考えを示しました。
(NHK)

カテゴリー: 学校・NPO情報

いじめ・不登校対策の推進に85億円 文科省23年度予算案

文科省は2023年度予算案で、いじめ・不登校対策の充実などに85億円、特別支援教育の充実に41億円を計上するほか、特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進(8000万円)を新規で盛り込む。他にも外国につながる子供、経済的な困難を抱える子供など、さまざまな背景を抱える子供たちの学びを支援する。文教関係予算は4兆146億円で、22年度予算より82億円増加する見通し。

いじめ・不登校対策としては、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・SNSなどを活用した相談体制の充実、自殺対策、不登校特例校の設置促進などに85億円(22年度80億円)を計上したほか、不登校になるケースも多いことが指摘されている、特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進として、8000万円を新たに盛り込む。

また、切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実に41億円(同35億円)、外国人などに対する日本語教育の推進に14億円(同10億円)、学校における日本語指導体制などの充実や外国人の子供の就学促進などに13億円(同13億円)、在外教育施設の機能強化(教師派遣、プログラム支援など)に179億円(同172億円)を充てる。
(教育新聞)

参考:令和3年度予算のポイント-文部科学省
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mext.go.jp/content/20201218-mxt_kaikesou01-000010167_1.pdf

カテゴリー: 学校・NPO情報

定時制・通信制 柔軟な取り組みの一方で財政面などに課題

高校教育の共通性と多様性への対応を検討する中教審の「高等学校教育の在り方ワーキンググループ」の第3回会合が12月12日、オンラインを交えて開かれた。この日は定時制・通信制の望ましい在り方について、2校の校長からヒアリング。不登校や発達障害といった特別な配慮が必要な生徒に対しての柔軟な取り組み内容が発表された一方、財政面や教員負担といった課題が改めて浮き彫りになった。

定時制および通信制については、これまでの中教審の議論の中で、不登校経験や特別な支援を必要とする生徒が多く在席しており、勤労青年向けという制度の前提が変化しているとして、改めてその在り方を考えることが必要とされている。

この日は高知県の太平洋学園高校と、東京都立世田谷泉高校の2校の校長が会議に参加し、その取り組み内容や現状における課題を説明した。

狭域通信制高校の太平洋学園高校は発達障害と診断された生徒の割合が定時制で約4割、通信制で約3割在席しているという。通信制の週1日から始め、最終的には定時制に校内転籍して、毎日登校することも可能なステップアップ型の登校計画や、体育など生徒の事情で履修できない授業を通信科目で置き換えられるといった、生徒一人一人の特性に対応するための取り組みを説明。また、生徒が相談したい教員を担任以外から選べるスクールアドバイザー制度を導入し、担任が1人で抱え込まない体制づくりも行っている。

一方で、財政面が課題となっており、光富祥校長は「とても厳しい。教育相談に関する研修といった勉強代は出すようにしているが、給料は公立の高校の先生方とは比べ物にならないくらい。臨床心理士などの資格取得も教員の意思の下、自己負担でやってもらっている状況」と述べた。

小中学生での不登校経験や高校での中途退学経験のある生徒が自分の目標を見つけ、挑戦するために、学習や学校生活への意欲を重視した入学選抜を行う「チャレンジスクール」として創立された東京都立世田谷泉高校は、入学生の7~8割が不登校経験者。高校でも3~4割が不安定な登校、もしくは不登校状態になっているという。沖山栄一校長は進路が未決定になるだけでなく、転退学後の状態把握が困難になるため、「登校できなくても学べる仕組みが定時制でも必要」と強調した。

また、「高校は義務教育ではなく自己責任」「登校できない人のために通信制がある」「特別な対応が不登校を助長する」といった不登校理解が取り組みをする上で、課題になると指摘。

その上で、「これからの不登校理解は登校のみを目標にするのではなく、社会的自立に向けた学習支援が必要」と述べ、定通の併修を年度途中から利用できる制度や、単位認定に対し単に出席だけでなく、何を修得したかを重視する評価方法などの方向性が示されることを期待した。さらに教員への負担から、教室で行っている授業を自宅にいる生徒に同時配信することがなかなかできないとし、効果的に支援するための専任スタッフの配置の検討も求めた。

今村久美委員(認定 NPO法人カタリバ代表理事)は沖山校長の説明を受け、「高校生は社会に出る一歩前、自立直前の重要な時期。自立がなかなかできていない子どもたちにとっては、ものすごく厳しい大海原に突然出るということにもなってしまう。特に通信制で学んだ生徒がどのようになっているのかを深く理解をしたい」と述べ、文科省に不登校に関する追跡調査の必要性を訴えた。

青木栄一委員(東北大学大学院教育学研究科教授)は「部活動の負担など、ヒューマンリソース(人材資源)の配分が全日制の高校と違う部分がある」と指摘。定時制や通信制の高校の教職員がどんな業務にどれだけ時間を使っているのかが分かることで、私立や公立といった設置形態に縛られない議論ができるとした。

(教育新聞)

カテゴリー: 国の取り組み

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