昨年度、不登校の小中学生の人数が過去最多となったことを受けて、永岡文部科学大臣は、児童や生徒の事情に合わせて特別なカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」の設置を促進するなど、今年度内をめどに総合的な対策を取りまとめる方針を明らかにしました。
文部科学省によりますと、昨年度、学校を30日以上欠席した不登校の小中学生の人数は24万4940人と過去最多となりました。
これを受けて、永岡文部科学大臣は閣議のあと記者団に対し「多くの子どもたちが学校の学びから置き去りにされているということは、教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題だ」と述べたうえで、今年度内をめどに総合的な不登校対策を取りまとめる方針を明らかにしました。
具体的には、
▽児童や生徒の事情に合わせて特別なカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」の設置促進や、
▽1人1台の学習用パソコンやタブレット端末を活用した日常的な心身の健康観察、
それに
▽児童や生徒を対象とした学校の雰囲気に関するアンケートなどについて検討する考えを示しました。
(NHK)