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不登校、安心の学び場を提供 「熊本学習支援センター」 入校希望相次ぎ7校目開校 

不登校の小中高校生に学びの場を提供する「熊本学習支援センター」が、熊本市内を中心に広がっている。入校希望が相次ぎ、今月5日には7校目の健軍校(東区)が開校。児童生徒たちは、安心して学べる居場所として利用している。

センターは、県内私立校の教員らでつくる熊本私学教育支援事業団が2015年に創設した。熊本市と人吉市の7校では、ボランティアの教員や大学生ら約80人が学習をサポート。通信制・定時制高校の生徒も足を運ぶ。児童生徒の費用は月に1万~2万円。

6日午後、健軍商店街にある健軍校では、通信制高校2年の男子生徒が日本史のリポートをまとめながら大学生に質問していた。

生徒は中学で不登校を経験。普通高校に進んだが生活のリズムが合わず、通信制に転校した。定期的に課題やリポートを提出する必要があるため週に数回センターに通っており、「家で1人だとスマホを見て怠けるし、何となく気がめいる。ここに来れば分からない事を聞けるので、勉強しようという気持ちになる」と話す。 文部科学省によると、不登校の小中高校生は全国的に増加傾向で、19年度は23万1372人。県内は3317人だった。要因は「友人関係を巡る問題」が目立ち、学校でのコミュニケーションに悩む子どもが多いという。

現在、7校のセンターには計約130人が通っており、別の50人は提携先の通信制高校に在籍。事業団は20校まで増やすことを目指すほか、生活支援のため大江校(中央区)に併設する子ども食堂も各校に広げる。

仙波達哉センター長(66)は「引きこもり、不登校、中途退学など、それぞれの状況に合わせた支援が求められている。居場所のない子どもが気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話している。(熊本日日新聞)


カテゴリー: 熊本県

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