岐阜市金宝町に4月開校する、公立では東海3県初の不登校特例校・草潤中学校の内覧会が同所で開かれた。テントやハンモックのある図書室や大きなソファが置かれた教室など、「学校らしくない学校」を目指して準備してきた校舎を、地元住民らが見て回った。
旧徹明小学校の施設を活用して整備。生徒数は3学年計40人で、ほかに他校に在籍する生徒が週1回、草潤中に通う「通級支援」の実施を想定している。不登校を経験した子どものありのままを受け入れるためオンライン授業を行うなど、個々に合った学校生活の中で心身の安定を取り戻し、新たな可能性を見いだせるよう支援する。
内覧会には、開校に向けて正面玄関の塗装や花壇の整備などで携わった住民や、同校に善意を寄せた市民らが集まった。住民らでつくる徹明まちづくり協議会の野口勝広会長(71)は「全てが斬新でどんな学校になるか想像できないが、楽しみ。子どもたちを温かく迎え入れたい」と話した。