山陽新聞によると、岡山県教育委員会が不登校やいじめの兆候を早期に把握するために、2013年度から児童生徒の不安感や疎外感を調べる心理テストを導入する方針を固めたそうです。
実施対象となるのは、独立性が強い政令指定都市の岡山市を除く公立校の小学5年と中学1年。
早稲田大学の河村茂雄教授が考案した「ハイパーQU」をテストに使用し、学校や友達に対する感情、自己分析について60問程度をアンケート形式で質問。回答から満足度や意欲などを数値化します。
このテストの結果が、友達から嫌がらせを受けていたり、担任に不満を抱えていたりする子どもの把握につながるほか、学級ごとに個人の状況を分布図で表すことでクラスの人間関係が良好かどうかも調べられるとのこと。
1学期と3学期に同じテストを1回ずつ実施し、初回に学級や児童生徒の状況を把握して、2回目で対応の成果を検証する計画です。小学5年と中学1年が実施対象に選ばれたのは、小5はいじめが増えやすく、中1は中学進学で環境が変わるためだそうです。
県教委人権教育課は「テストで浮かび上がる指標から子どものサインを見つけ、不登校やいじめの解消、未然防止につなげたい」とコメントしているとのことです。