青森市は、不登校の子どもの支援のために、今年度から市内のすべての小中学校に「校内教育支援センター」を設置していて、これまでに利用している子どもの3割あまりが教室に戻って授業を受けられるようになったことが青森市教育委員会への取材で分かりました。
青森市の小中学校では令和4年度、過去最多となる524人が不登校となっていて、青森市教育委員会は、子どもに応じた時間割を作ったり関係機関と連携した支援などを行ったりしてきました。
こうしたなか、不登校対策をさらに進めようと、今年度から学校には行けるものの自分のクラスに入るのが難しい子どもたちのために「校内教育支援センター」を市内のすべての小中学校に設置し、各自のペースにあわせた学習指導などを行っています。
ことし5月末時点で、市全体で210人の児童生徒が利用しているということですが、小学生45人、中学生31人のあわせて76人、全体の3割あまりの子どもが週に1時間以上、教室に戻って授業を受けられるようになったことが、青森市教育委員会への取材で分かりました。
青森市教育委員会はNHKの取材に「『校内教育支援センター』は不登校の子どもの抑止に大きな効果があるとみられる。引き続き不登校の子どもや保護者の痛みを軽減できるよう取り組んでいきたい」と話しています。