愛知県が7月27日に公表した学校基本調査で、2011年度の県内小学校の不登校児童数が過去最多の1787人であったと朝日新聞が報じています。県教委がスクールカウンセラーを増やすなどの対策をしていますが、追いついていないのが現状のようです。
愛知県の不登校児童は前年度より111人増え、全児童(約43万人)の0.41%で1991年の調査開始以来、最多となりました。中学校の不登校生徒は前年比21人増の6232人で全生徒(約22万人)の2.84%でした。
県によると、公立中学校全校ではスクールカウンセラーを配置していますが、小学校は4校に1校の割合でしか配置できていないことなどが不登校児童数が大幅に増加した原因とみています。
また、1年以上所在のわからない小中学生は前年度で全国最多の272人から63人に激減したことも明らかになりました。他の学校に入学したり、国外に転出した分を除いたため減ったようです。
県内最多の57人不明小中学生がいる名古屋市教委は「前年度の調査では近所の情報などから状況を把握していても、役所に届け出ていない場合は不明事例に入れていましたが、今回は事態を重要視して回答しました」と説明しています。
調査は県内すべての幼稚園、小中学校、高校などを対象に、児童生徒数や進学率などを集計したとのことです。