毎日新聞によると、鹿児島県教育委員会がまとめた2010年度の児童・生徒の不登校、いじめ、暴力行為に関する調査結果において、高校生の不登校が前年度から20%増の991人であったことがわかったそうです。これは2004年の調査開始以来、最多の結果に。
一方、いじめの認知件数は同25%の大幅減でしたが、教職員による発見が半減したことから、潜在的ないじめが減少していない可能性もあるとのこと。
調査は鹿児島県内にある939校すべての公立小中高校と特別支援学校で実施されました。
高校生の不登校は全生徒数の2.6%を占め、原因(複数回答)では「本人にかかわる問題」が最多の73.4%(727人)で、内訳で最も多かった理由が「無気力」の293人。
小学校の不登校は前年度比7%増の235人で、中学校は同5%減の1297人という結果に。
いじめは、全体の合計が前年度比139件減の410件で内訳は、小学校が同26%減の139件、中学校が同27%減の176件、高校が同17%減の93件、特別支援学校が同33%減の2件でした。
発見のきっかけは「学校の教職員等」が127件で前年度より123件(49%)少なく、この減少分が全体の減少件数139件の大半を占めていました。これに対し県教委義務教育課は、発見されていないいじめがあると考られるため、見抜く力の育成を徹底する方針です。
暴力行為については、全体で前年度比3%増の162件。内訳は小学校が同6件減少の2件、中学校が1件減の39件、高校が12件増の121件だったとのこと。暴力行為に関しては同じ生徒が繰り返し起こす傾向があるそうです。