朝日新聞によると、文部科学省の学校基本調査で、鹿児島県内の小中学校で昨年度に不登校を理由に30日以上欠席した児童生徒は、小学校222人(前年度比60人減)、中学校1391人(同12人減)の計1613人だったことが分かりました。
今回の調査結果で全体的な不登校生の人数が減ったことが明らかになりましたが、中学生の不登校割合は約38人に1人と過去最高の数値となりました。
同時に発表された県の調査では、公立校の不登校の児童生徒は小学校219人、中学校1371人で、学年が上がるほど増える傾向にあり、中学3年生は599人に上ったそうです。
不登校のきっかけとなった理由(複数回答)は、友人関係の問題や学業不振などの「学校生活(755人)」、親子関係の問題などの「家庭生活(438人)」、やる気が出ないなどの「本人の問題(806人)」が挙げられました。
また、学校を対象にした県の調査では、教職員向けの研修会や家庭訪問が不登校解消に効果的だったらしく、全体の約3割が年度内に再び登校できるようになったとのこと。
県教委義務教育課は「統計上は不登校は減少しているが、保健室登校などは集計に含まれておらず、素直に喜べない」と述べていたそうです。