千葉県南房総市教育委員会は、新年度から、不登校の児童・生徒の対応を専門に行う「家庭児童専門相談員」を採用します。今回採用されたのは市内中学校の元校長、鈴木智氏(60)。
同市は、昨年度に不登校だった中学生2人が自殺した事件を受け、児童・生徒の問題の早期発見とケアを強化する目的で新たな制度を設けました。これまでも教員が自宅訪問をするなどして不登校の児童に対応してきましたが、多忙のために十分なケアができていなかったそうです。
今後は3年前から発達障害の児童に対応するため採用している「特別支援教育相談員」とともに市内の小中学校を巡回する予定。市教育委員会は新年度の教育目標に「不登校児童生徒ゼロ」を掲げ、「問題が大きくなる前に、早め早めに対応していきたい」としています。