長野県松本市の小中学校で、2011年度の不登校が2006年度以降で最も少なかったことが判明しました。同年で1年間に30日以上欠席した市内の小学生が62人、中学生は220人で、全体に対する割合は小学生が0.5%、中学生は3.5%だったそうです。
市の教育委員会学校教育課が不登校の原因として考えたのは、集団生活になじめなかったり、いじめられたと認識するケースで、中学生の場合は学習スピードについていけないこともあると見ていました。
この対策として、市教委は不登校生徒児童が一時的に利用できる中間教室を波田、鎌田、里山辺に開設。1人ひとりに合わせた時間割を設定し、自由に学習できる環境を整えました。またサッカー選手を招いて、集団で学ぶ楽しさを教えたそうです。
ほかにも、児童や生徒のメンタルケアをする「適応指導・学習指導改善教員」を小学校31校と中学校9校に配置して、不登校やいじめ、発達障害などの支援に力をいれていくとのこと。
学校教育課の担当者は、「取り組みの成果は出せているとは思うが、数字だけにとらわれずに、児童、生徒1人ひとりの成長を見守れるよう、より良い対応を考えていきたい。」と話していたそうです。
(資料:中日新聞)