文部科学省は不登校経験のある児童を対象に、学校を休み始めた学年・時期について調査しました。それによると、最も多い回答は「中学1年生の7月~9月」、次いで「中学2年生の7月~9月」だったそうです。
どちらの回答も夏休み明けに集中しており、専門家や研究者の間では、長期休暇による生活リズムの乱れが、原因の一端として分析されています。
不登校児童に対する追跡調査を国が実施するのは2度目。今回は2011年度に行われ、1度目(2006年度)の調査時に中学3年生だった不登校経験者1584人から回答を得ました。
調査内容は小学1年生から中学3年生までの「7月~9月」「10月~12月」「1月~3月」の期間、どの時期から学校を休みがちになったのかを尋ねるもので、最も多かった「中学1年生の7月~9月」は全体の12.9%、次に多かった「中学2年生の7月~9月」は全体の10.7%でした。
また、不登校になった学年は中学1年生が最も多く、回答者全体の29.8%が、4月~12月にかけて不登校を経験しています。
文部科学省は近く報告書をまとめ、不登校の予防に向けた支援策を検討するそうです。