岡山県で24日、発生率の高さが問題になっている県内小中学校の不登校の問題について考える講演会が開催されました。
講演会は岡山市北区丸の内の県立図書館の特別企画で、教員や保護者など約40人が参加。同市で児童生徒の支援を行っているNPO法人「ステップ」の原昌広理事長が学校や家庭、関係機関の連携を訴えたそうです。
自身も過去に不登校経験をもつ原さんは、きっかけは児童生徒ごとに様々で、複数の事象が絡んでいる場合もあると説明しました。
家庭に問題があるケースでは「学校だけの対応では限界がある」と強調したほか、学校やスクールカウンセラーと連携した対策の実例を紹介。「子どもと共通の話題をつくり、共感することが大切」とした一方、不登校がちな子どもに教員が「明日も待ってるよ」と登校を促すことはプレッシャーを与えて逆効果とも指摘しました。
また、同図書館では、9月8日まで不登校に関する図書を集めた企画展示も行われているそうです。