2012年度に宮城県内で不登校だった中学生の割合が、全国平均2.56%を上回る3.08%で、全国ワースト1になったことが文部科学省の学校基本調査でわかりました。
県内の不登校中学生の割合は、ピークだった2007年度(3.24%)以降減少傾向でしたが、今年度は2011年度(2.92%)よりも0.16ポイント上昇し、2年ぶりに増加。人数は2,017人(前年度比103人増)で、30日以上長期欠席した中学生2,513人(同212人増)の約8割を占めました。全生徒数からみると、不登校は32.5人に1人の割合です。
一方、不登校小学生の割合は0.36%で全国13位。長期欠席児童は1,144人(前年度比88人増)で、うち不登校は約4割となる449人(同18人増)。全児童では276.1人に1人の割合となりました。
不登校中学生の割合が増えた原因として、宮城県教育委員会は東日本大震災の影響もあると分析。仮設住宅での生活や転校などの環境の変化も一因とみられているようです。
被災3県の中でも宮城県の高さが際立っており、不登校中学生の割合は福島が2.34%で全国34位、岩手が1.91%で同46位でした。