2月28日、和歌山県の田辺市教育研究所で、不登校の子どもたちによる創作劇が行われました。同研究所は不登校の小・中学生を支援しており、今回の創作劇は初めての取り組みです。
同研究所に通う児童生徒は、小学5年生から中学3年生までの19人。出演者9人を除く10人も、大道具や照明などのスタッフとして協力し、演出や舞台背景を担当する指導員と共に劇を盛り上げました。
創作劇のタイトルは「ぼるも・ばるんと子どもたち」。夏休みに蔵で古地図を発見した子どもたちが、その地図を頼りに辿り着いた洞窟で「ぼるも」「ばるん」という妖怪と出会い、楽しいひと時を過ごすという物語です。
1月の中頃から練習を開始。2月28日の本番までは約1ヶ月と短いものでしたが、授業中は集中して勉強するのが苦手な子どもたちも、この時ばかりは役になりきり、「まるで本当の俳優みたい」と笑いあったそうです。
所長の大倉教由さんは「みんな積極的に参加してくれる。集会でいつも聞き役だった生徒が、自ら提案できるようになったり、人前でも堂々と話せるようになったり、短期間で大きく変化した。頑張りを多くの人に見てもらいたい」と話しました。