北九州市は今年4月より、不登校や、貧困などの経済的な理由に苦しむ子どもたちに寄り添う支援をはじめます。対象は、小学高学年から中学生を想定。
同市の調査によると、2014年度のひきこもりの子どもを含む市内の不登校の児童、生徒は675人。そのうち中学生が9割近くを占めているそうです。
新年度にスタートする支援では、自宅から外出できないひきこもりの中学生に対して、臨床心理士らを派遣し、心のケアを実施。生徒と保護者の双方から話を聞き、ボランティア活動などを提案しながら学校復帰へのきっかけを探ります。その他にも、ひとり親家庭の小中学生に食事提供や学習支援を行う「子ども食堂」の開設や夜間の「居場所」を提供していきます。
こうした食堂設置に自治体が乗り出すのは全国初の試み。
まずはモデルケースとして取り組み、必要な支援策やノウハウの検証を進め、本格的な導入を目指して行くとのこと。
「子どもの家庭環境を整えることで、課題の解決につなげたい」と話す同市の積極的な支援に今後も注目です。