横浜市で11月28日、「不登校の子どもへの接し方や解決の糸口を探るシンポジウム」が開かれ、中学時代に不登校を経験した高校生3人が当時の悩みや克服した経緯を語ったそうです。
主催はこども教育支援財団。子どもの学校復帰を支援する目的でシンポジウムを開催し、保護者や学校関係者約60人が参加しました。
いじめが原因で学校に行くことができなくなったという高校3年生の男子生徒は「自分がなぜいじめられるのか、突き詰めて考えているうちに悩んでいても仕方がないと開き直ることができた」と振り返り、その上で「考え方を変えれば学校生活も楽しく思えるのではないかと思い、高校進学を決めた」と話していたとのこと。
高校生たちは集まった保護者などに向けて「子どもと対話の機会を持ってほしい。時には子どもから語り掛けてくるのを待つのも大事だと思う」と呼び掛けました。
この後、同シンポジウムの講師を務めた埼玉県立大准教授で学校心理士の東宏行さんの講演や、不登校の子どもを持つ保護者たちの個別相談も行われたそうです。