佐賀市で今月4日、本年度から始まった文科省の「いじめ対策等生徒指導推進事業」の一環として、不登校やいじめに悩む子どもたちへの支援を考える講演会が開催されたそうです。佐賀県内の小中高校や特別支援学校の教諭など約200人が参加しました。
講師には開善塾教育相談研究所の藤崎育子相談部長を迎え、いじめから不登校になった生徒や保護者について講演。
藤崎部長は、不登校や引きこもりの訪問相談員としての活動体験から、子どもたちが担任教諭の一言で傷ついたり支えられたりした経験を紹介し、「相談員とどれほど親しくなっても、子どもたちの心に深く残るのは学校の先生の一言。担任の先生に会いに行くためだけに、学校に足を向けられる」と教諭たちを激励。 担任教諭の存在が子どもたちにとってどれほど大きいかを伝えたとのこと。
また、不登校の子どもの部屋を訪ねる時の注意点についてもアドバイスし、「直接その子のことを褒めるのではなく、その子が大切にしている物を褒めると関係がうまくいくことがある」などと教えたそうです。