不登校をはじめ、ニート問題やひきこもりといった社会問題について調べている巨椋修(おぐらおさむ)さんによると、不登校となるきっかけとして多く挙げられるのが「友人関係のトラブル」や「教師との関係が悪い」というような「人間関係について」だそうです。
そのことについて巨椋さんは『もし仮に、不登校の解決が「学校へ復帰する」ことや「就業する」ということであったとしても、再び学校に行った先で、同級生などとうまくいかなかったり、就職しても上司や同僚、取引先の人とうまくいかなかったりすると、大変つらい思いをすることになる』と述べています。
また、ニートやひきこもりになるきっかけも、「職場不適応」や「対人関係」という理由が最多らしく、不登校・ひきこもり・ニート系の多くの人は他人とのコミュニケーションが苦手な傾向があることが明らかになっています。
「学力不振」が不登校の原因としてよく挙げられますが、たとえ学力が低くても、周りの人と上手に付き合うことができれば、学校復帰や進学をした後にもちゃんと学校生活が送れる可能性はあるとのこと。
そのほかに、「病気」が原因で不登校になってしまう人も多く、中には心の病気であることも少なくないようです。
不登校やひきこもりになってしまう理由は人それぞれですが、一人で悩まずに周りの人や支援団体などに相談して、立ち直るきっかけを作ってほしいと思います。