読売新聞によると、不登校の児童生徒のための小中一貫校である八王子市立高尾山学園が今春、10周年を迎えるそうです。現在、同校には小学4年から中学3年までの児童114名が通っています。
毎週火曜と木曜に実施する「講座学習」では、料理や手芸、バドミントン、バスケットボールなど文化系から体育系まで、年間で約20の講座から選択して受講できるそうです。子どもに無理強いはせず、授業中に集中力が続かなかったり、体調不良を感じたりした場合は、読書やボードゲームができるプレイルームや保健室などで過ごすなど、一人ひとりの成長に合わせて教員らが寄り添いながらサポート。「学校に通える」と自信を持たせ、進学への意欲も引き出しています。
同校の校長である黒沢正明氏は、「学校に行くのは楽しいことなんだ、と感じてもらえるようにしている。今後もコミュニケーションの場を多く設け、社会性を培うような環境を提供したい。また本校での時間を自信に変え、一つひとつハードルを越えて社会に羽ばたいてほしい」と話しました。